トキソウ (住宅街での育成環境)

開花などの旬の季節に合わせて「雑木の庭にお薦めの植物」を紹介します

 トキソウは湿地に生えるラン科の多年草です。昔は平野部から山間部の湿地に多く自生していたのですが、乱獲により姿を消してしまっているそうです。我が家では、せせらぎの際にミズゴケを配置し、その上にハイゴケが広がった環境で育てています。水やりは不要で、せせらぎのポンプを回せば、コケが水を吸い上げてトキソウの根に水を行き渡らせる仕組みになっています。この環境で、5年前は6輪だった花の数が、今年は19輪まで増えましたが、雑木の枝葉が上空で広がり日当たりが悪くなったせいか、昨年から頭打ち状態です。湿地に自生しているだけあって、ある程度日当たりがあった方が生育は良いようです。