ヤマオダマキ (住宅街での育成環境)
開花などの旬の季節に合わせて「雑木の庭にお薦めの植物」を紹介します
園芸種でも良く知られるオダマキ。園芸店に並ぶものは西洋のオダマキやミヤマオダマキから品種改良したものが多く色や形が様々なものが多いが、日本に自生するものは、主にヤマオダマキ、ミヤマオダマキ、オオヤマオダマキの3種。
ヤマオダマキは距は赤みを帯び、花弁は薄黄色。変種のキバナノヤマオダマキは、距まで薄黄色なのが特徴です。また、ヤマオダマキとキバナノヤマオダマキの中間色の個体もあり色の花が広いため、明確に区別するのは難しい。キバナノヤマオダマキは主に中部地方に多く、ヤマオダマキは関東や東北に分布しています。
ミヤマオダマキは距と花びらが青紫色をしており園芸種のような雰囲気があります。北海道や東北に自生し、名前の通りより冷涼な地域に分布します。
オオヤマオダマキは、色合いはヤマオダマキに似るものの距の上側先端が花の中心に向かって丸まっているのが特徴です。
雑木の庭で植える場合はある程度日当たりの良いエリアに植えた方が花付きが良いです。日当たりが悪いと開花しないので注意。
また、多年草ではありますが3年ほどで株が弱るので、種で増やさないと消滅してしまいます。花が終わったら花を摘んだ方が次々と花芽を付けて長い期間開花が楽しめますが、後半は種を残すようにしてください。
花期は非常に短く3日程度しかありません。開花期が梅雨時期となるため、開花後雨が降ると簡単に花弁が落ちてしまうのが残念なところ。開花を見逃さないように気を付けましょう。